2009年1月


本紙独占インタビュー 阿部孝夫市長 新年の抱負を語る

―新年の抱負をどうぞ。
 行財政改革をやってきたおかげで、必要な事業については比較的順調にやっています。それでもまだまだ課題が沢山あります。そういうものを一つひとつ取り組み計画的に着実に進めていきたいと思っています。
それは、自慢することではなくて当たり前のことなのです。それができなかったのは、予算がなくできなかったということで、それができるということが前提で、もっと明るく前向きにやっていきたいと思います。


抱負を語る阿部市長
(市長室で)
 これまでも厳しい財政の中でやってきているわけで、例えば「音楽のまち かわさき」「アメリカンフットボールのワールドカップ」とか、「しんゆり 芸術のまち」の整備とか、そんな明るいものを、そして、川崎駅周辺の再開発ということもあります。
 みなさん川崎のまちに愛着を持って、住民のみなさんが、ここは良い町だぞというような状態が出てきているわけですから、これからも明るい話題を提供していきたいと思います。

 それから4月から5月の連休は「しんゆり芸術祭」が開かれます。一挙に花開きます。
それから「ミューザ川崎シンフォニーホール」は、今年5周年になります。東京交響楽団がフランチャイズ楽団になって一千人の交響曲という、楽団のほかに合唱団が一千人いて、こけら落としを行ったのですが、それをもう一度やる予定です。
「フェスタサマーミューザ」で、首都圏の9つの楽団が全部集合します。

しんゆりの音楽祭、あとはフロンターレが優勝で今年もまた一段と活躍してくれると期待しています。
この不景気の中でも、厳しい状況の中でも、明るい話題が出てくるのではないかと思う一年だと思います。
―年度末を迎えます。
 アッという間でした。振り返ってみると、難しい問題を解決してきたと思います。財政難で、本来するべきことができない状態でしたから。
―金融危機でいち早く支援策を出されました。
 希望がものすごく多いです。やはりり融資枠の拡大と金利の引き下げ、保証料の補助ですから借りやすくなっています。大変な殺到状態です。
―支援策は来年も。
 第一弾として平成20年度の計上済みの予算の前倒しということで早くやろうと、それと緊急対策として金利引き下げとか、融資の条件を変更したり、経営相談などで対応したいと。昨年12月の議会で補正予算で45億円、そのうち融資の増額が40億円、そして市の予算が20億円、20億円を銀行に預託してその倍の額を企業に貸し出してもらうという方式です。

「厳しい状況の中でも、明るい話題が出てくる1年だと思います」と語る阿部市長
(左)
独占インタビューをおこなう本紙山田
(右)
―当然、新年度の予算にも影響が出る。
 ですから収入の方が先細りの状態で、支出を増やしながら景気対策をやっていかなければならない。やはり緊急性の高いもの、緊急度の高いもの、そういう全体像を見ながら新年度予算でも景気対策はかなり重点になると思います。

―予算の見通しは。
 全体としては、収入が減少傾向ですから、厳しいですが、ただ川崎は人口も増えていますし、それに伴って固定資産も増えている。また企業の設備投資はもう減速ですけれど、今まで企業が割合に投資してくれたものですから固定資産としては増えています。あとは個人の市民税がどうなるかということです。

―地球温暖化防止に取り組みました。
いろいろなところに広がりができました。たとえば再生化のエネルギーの開発ということで、いろいろ企業に声をかけておりましたら、例えば東京電力が日本最大級の2万キロワットの太陽光発電を初めて川崎で実行するとを発表しました。リチウムイオン電池のベンチャー企業が、いわゆる“塩漬け土地”といわれていた水江町の土地問題解決とそれがセットになって世界で最先端のリチウムイオン電池の量産工場が計画されました。
そのほかにも、臨海部全体がもっとも生産額に比べてエネルギーコストが安い、あるいは廃棄物が最も少ない地域にしようかという計画をたてておりましがた、 国際社会全体でCO2削減を川崎の取り組みです。 
 
―今後の行革についての取り組みには。
 土地問題は解決の見通しはつきました。
行財政改革の一番の課題として残っているのは人件費、この比率が全体としてまだ一番高い。
それで仕事をするという間接的な流れではなく、民間にできるだけストレートに渡して仕事をしていただくということが、地域全体を活性化する条件だと思います。
 それから第2期の行財政改革でも3年間、実践してきましたが、割合とダブダブしていたものをみんな切ってしまったわけです。
 本当に厳しいんです。市民サービスが少し低下しても、経費を削減していくというやり方をするとか、同じ予算で民間に任せれば事業を大きくできる。
 乾いたタオルを絞る状態になりつつあります。ですから組織全体を変えながら、組織全体を合理的に組み換えながら、そこでのりしろを出してきて、そして削減するというやり方をしていきたいと思います。非常に、当初から比べるととても難しくなってきています。



世界へ発信「環境技術」川崎国際環境技術展2009 2月17・18日開催

 川崎のこれまでに取り組んできた環境技術を世界へ発信する「川崎国祭環境技術展2009」が2月17、18日の両日、中原区のとどろきアリーナで開かれる。
 国内外の企業が持つ優れた環境技術などの情報を、広くアジア地域を中心に発信し、世界に誇れる環境技術や製品などを持つ企業と国内外の企業とのビジネスマッチングの場も提供する。自治体レベルでは初の商談会といえよう。

 川崎市は臨海部を中心とした工業地帯の発展を遂げ、わが国を代表する産業都市として確立された。今日では大手企業の工場や研究開発機関などの情報集積として多数の企業や大学などが技術発展に寄与している。目覚ましい発展の過程でさまざまな公害や環境汚染など、工業地帯を中心に深刻な経験をした中で、高度で多様な環境技術やノウハウが蓄積されてきた。同展では、こうしたこれまでの取り組みを中心に国内外へ発信しようというもの。

 主な内容は、環境改善技術関連が15社29ブース。廃棄物屋リサイクル技術関連が15団体23ブース。新エネ・省エネ関連が23団体54ブース。企業などの環境への取り組み関連が24団体45ブース。そのほか産学官連携関連が14団体18ブースの他、海外からは香港貿易発展局や中国・北京や上海なども出展を予定している。
 第5回「アジア・太平洋エコビジネスフォーラム」や「環境ビジネスフォーラムin川崎」も同時開催される。



5人の先生を表彰 2008年度の市教委教員表彰

 たゆまぬ努力実る−−。川崎市教育委員会は昨年暮れ、2008年度の市教委教員表彰を発表した。
 表彰者は次の通り(敬称略)
▽國武信行=南河原小総括教諭。コミュニティスクールの推進・強化(理科)指導の実践
▽仁熊(にぐま)るみ子=木月小養護教諭。学校保健活動の取り組み
▽黒尾敏(さとし)=川崎中総括教諭。教科(国語)研究の推進
▽工藤晶子=野川中養護教諭。心のケア研究の推進
▽川合克彦=はるひ中教諭。教科(美術)市道の実践。



川崎市自治功労者決まる

 川崎市は2008年度の自治功労者表彰受賞者を発表した。211回目となる今回は、高津区の木村俊道さん(71)はじめ7人が受賞した。
表彰式は2月13日、中原区の市総合自治会館で行われる。同表彰は、長年にわたり地域住民の福祉増進や住民自治の振興発展および市政の発展に特に顕著な功績のあった町内会や自治会などの会長を表彰する制度で、88年から実施している。今年度の受賞者は次の通り(敬称略)。


田辺冨夫さん
◇田辺冨夫(川崎区・小田4丁目町内会)

 平成7年から現在まで小田4丁目町内会会長を務め、平成11年から現在まで小田地区町内会連合会会長の職にあり、田島全町内会連合会会長や川崎区連合町内会理事などの要職も歴任し、長年にわたり地域住民の中心的存在として厚い信頼が寄せられている。

 このほか小田まちづくりクラブ世話人や田島地区スポーツ活動振興会副会長など、地域に根ざした幅広い分野で活躍。また、美化運動実施川崎支部田島地区地区長を務め、環境美化に多大な功績を残したほか、小田地区社会福祉協議会会長として福祉活動にも積極的に取り組み、その献身的な活動は地域の福祉と健康の増進に大きく貢献し、地域住民から高い評価を得ている。

猪股清二さん
◇猪股清二(幸区・中幸町中央町内会)

 平成7年から現在まで中幸町中央町内会会長を務め、平成10年からは南河原地区町内会連合会副会長に就任し、その後、幸区町内会連合会会計監査、川崎市全町内会連合会理事などの要職を歴任し、地域住民のリーダーとして地域問題の解決に積極的に取り組み、多年にわたる地道な活動は地域住民自治の振興・発展に大きく寄与している。

 また、平成8年からは南河原地区スポーツ活動振興会会長を務め、地域のスポーツ活動を通じて地域の連携を推進するとともに、南河原地区社会福祉協議会会長としても、地域住民の健康増進と福祉の向上に尽力し、健康的で明るいまちづくりに大きく貢献したその功績はきわめて多大。

遠藤長治さん
◇遠藤長治(中原区・中丸子親交会)

 平成10年から現在まで中丸子親交会会長を務め、この間、中原区町内会連絡協議会監事や川崎市全町内会連合会理事などの要職を歴任し、その豊かな知識と経験により、地域の様々な取り組みにリーダーシップを発揮し、住民自治活動の推進役として幅広く活躍している。

 また、中原区交通安全対策協議会常任理事や中原区自主防災組織連絡協議会理事、美化運動実施中原支部理事の要職にも就き、交通安全活動、自主防災活動、環境美化活動など、地域住民が安心して暮らせる美しいまちづくりに積極的に取り組むとともに、平成20年からは多摩川地区社会福祉協議会会長に就任し、地域福祉の向上にも尽力、多方面にわたる功績とその卓越した指導力は地域住民から高い評価を得ている。

木村俊道さん
◇木村俊道(高津区・二子第1町会)

 平成9年から現在まで、二子第1町会会長を務め、平成15年からは高津地区連合町内会副会長さらに高津区全町内会連合会及び川崎市全町内会連合会の理事に就任し、町会はもとより、各組織のパイプ役として相互の連帯と親睦を深め、円滑な組織運営や事業の遂行に積極的に取り組み、住民自治の意識高揚と活動の活性化に尽力。

 このほか、高津防火協会副支部長、高津防犯協会常任理事、高津区自主防災組織連絡協議会常任理事、高津区廃棄物減量指導員連絡協議会理事、高津区区民会議委員など多くの要職を務め、住民の安全や環境整備備、福祉の向上など、区の課題解決のためにあらゆる場面で活躍し、区内外から厚い信頼を得ている。

村野博さん
◇村野博(宮前区・犬蔵自治会)

 平成10年から現在まで、犬蔵自治会会長として、卓越した指導力をもって、地域の活性化と福祉の充実に尽力、地域課題への誠実な取り組みと、温厚で真面目な人柄で地域住民から絶大な信頼を得ている。とくに社会福祉活動に献身的に取り組み、平成14年から現在まで向丘地区社会福祉協議会会長を務め、平成20年からは宮前区社会福祉協議会会長および川崎市社会福祉協議会評議員に就任、地域福祉の向上に大きく貢献している。

 また、地域安全に関しても宮前交通安全協会会長、宮前区交通安全対策協議会副会長などの要職を歴任し、地域住民が安全で安心して暮らせるまちづくりに寄与した功績はきわめて多大である。

井出正彦さん
◇井出正彦(多摩区・登戸中央町会)

 平成6年から現在まで登戸中央町会会長を務め、この間、川崎市全町内会連合会理事、多摩区町会連合会会計、稲田町会連合会副会長など、地域活動の中で中心的な役割を担い、住民組織の活性化に大きく貢献。

 また、二ケ領治水対策協議会会計、多摩区自主防災組織連絡協議会会計、稲田地区青少年スポーツ活動振興会副会長など多くの役職に就き、地域の環境整備、防犯・防災、青少年の健全育成といった広範な活動に励むとともに、国際支援にも積極的に取り組み、住民自治の推進役また国際交流の橋渡し役として、常に先導的な役割を果たしながら精力的に地域の課題解決を図り、その業績は大変著しい。

志田弘一さん
◇志田弘一(麻生区・下麻生自治会)

 平成7年から現在まで下麻生自治会会長を務め、この間、川崎市全町内会連合会常任理事、麻生区町会連合会副会長などの要職を歴任、地域住民組織において中心的な役割を担い、住民自治の振興・発展に大きく貢献している。

 また、麻生防火協会副会長、麻生区廃棄物減量指導員連絡協議会副会長、麻生区青少年スポーツ活動振興会副会長、麻生区交通安全対策協議会副会長、多摩・麻生区保護司会副会長などの要職を務め、地域の防火活動、環境美化活動など幅広い分野においても活躍し、市民生活の安全、地域住民の融和と福祉の増進に尽力し、多大な功績を残している。氏の温和で誠実な人柄と献身的な努力は、地域住民はもとより他の団体の模範となり、高い評価と信頼を受けている。


2008川崎市10大ニュース
 川崎市は昨年暮れ、市民が選んだ2008年の10大ニュースを発表した。
 昨年一年間の出来事について、あらかじめ選定した候補項目や自由記入により投票募集を行った。その結果、1028人が投票した。結果は次の通り。
 1位、女性初のプロ野球選手誕生。川崎北高校の吉田えりさんが関西独立リーグへ。469票。
 2位、約50年ぶりに砂浜が復活「東扇島東公園」オープン。市内初のトライアスロン大会も開催。399票。
 3位、「川崎フロンターレ」健闘。シーズン終盤まで優勝争い。377票。
 4位、「ラゾーナ川崎」相次ぐ1万人超の動員記録。361票。
 5位、「日本陸上競技選手権大会」「セイコースーパー陸上2008川崎」開催。川崎が陸上競技で盛り上がる。350票。
 6位、夢見ヶ崎動物公園のレッサーパンダ「友友」天国へ。319票。
 7位、JR川崎駅東口駅ビル「川崎BE」リニューアルオープン。早くも大行列ができる。274票。
 8位、相次ぐ「ゲリラ豪雨」。市内各地で浸水や停電被害。270票。
 9位、市の人口増加。2007年人口移動。転入超過率で大都市最高の1.35%。267票。
 10位、市内初の大型農産物直売所「セレサモス」オープン。開店4カ月で10万人突破。257票。



多摩川新橋構想が本格化

 川崎市高津区の二子橋と同市中原区の丸子橋の交通渋滞解消のため、両橋のほぼ中間に、多摩川をまたいで東京・目黒通りへ続く新橋を建設する構想が本格化した。昨年暮れの市議会本会議で、自民党の清水勝利議員(中原区)の代表質問に阿部孝夫市長と斎藤力良建設局長が答えた。

2021年に完成予定
 同新橋構想は、川崎市と横浜市の幹線道路「宮内新横浜線」を都内の「目黒通り」方面へ延長しようとするもの。しかも、多摩沿線道路と宮内新横浜線の交差点は、立体交差方式ではなく平面交差方式を採用することとした。そのため、都内への交通渋滞は緩和されることが大いに期待される。しかも用地買収の費用も減額され、工期も2年短縮され、予定より2年も早く完成の予定だ。
現在も新横浜線と川崎・宮内線の又玄寺交差点から西下橋交差点の間に新道が開通し、宮内の西下橋から先の多摩川までの720メートルの区間についても、本格的な用地買収が進められている。
 東京側の道路は、99%完成しており、さらに二子遊園地の跡地の再開発計画も着々と進められている。したがって、目黒通りと新横浜宮内線のルートの完成が一日も早く完成するよう待たれていた。
 清水議員の質問に、阿部市長は「宮内新横浜線は、新橋の建設により東京、川崎、横浜を結ぶ重要な幹線道路となり、新たなネットワークの形成による周辺交通の円滑化や都市間の連携による」さまざまな効果が期待できる」と答弁した。
 これにより、現在、進行中の武蔵小杉の再開発や武蔵溝ノ口の整備など、近い将来に交通網の整備が急がれる時期に、新橋の本格が急がれていた矢先だけに、沿線住民や都内へのアクセスが容易となり多くの市民から歓迎の声があがっている。



ビッグな“お年玉”川崎フロンターレ 市へ1000万円寄贈

 川崎市をホームグランドとしている市民クラブ「川崎フロンターレ」はJ1リーグ準優勝の賞金の一部として1000万円を市に寄付した。22日、武田信平社長と竹中嘉久事業本部担当部長が市役所を訪れた。武田社長は「準優勝できたのも川崎市民の大きな声援があったおかげ。市民への恩返しとしてスポーツ振興に役立ててほしい」と述べ、目録を手渡した。(写真)
 これに対して阿部孝夫市長は「今年こそは優勝してほしい」と語り、寄付金については「(老朽化した)等々力競技場の改修費などに使ってフロンターレに還元したい」と約束した。



成人の日を祝うつどい 1万3000人が新成人

「成人の日」の12日、川崎市中原区のとどろきアリーナで「成人の日を祝うつどい」が開かれ、午前の部と午後の部
の二部に分かれて行われ、新成人約1万3000人が参加した。
 今年成人の日を迎えたのは、1988(昭和63)年4月2日から89(平成元)年4月1日生まれの人。登録では、多摩区が最も多く2359人、次いで川崎区の2130人、宮前区の1968人、高津区の1876人、中原区の1806人、麻生区の1703人、幸区の1305人の順になっている。このうち当日出席したのは半分の約5万5000人。女性は華やかな振り袖姿、男性はスーツに身をこなし、この日ばかりは和やかな雰囲気のなかで大人としての門出を祝った。
 つどいは、幸・中原・高津区が午前10時から、川崎・宮前・多摩・麻生区がそれぞれ午後1時から行われた。阿部孝夫市長は「今年は選挙が2回もある。選挙権を得たのだから、ぜひ行使してほしい」と述べた。市議会議長ら来賓のあいさつの後、ビデオメッセージやレゲエ・デュオのライブが行われた。


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